このブログにたどり着く方、けっこう【バッ直】という検索ワードで調べている方が多いようですので、書きたいと思います。
バッテリーから引いてきた電源はキレイな電源なので、良い音になるよ!という話は聞いたことがあると思います。
私はそれを否定しませんが、無駄にバッ直する方も多いと感じています。
バッ直すべきものと、別にしなくていいものと、やらない方がいいものの三つに分けて書いていきたいと思います。
1.バッ直すべきもの
サブウーファーやアンプ等、たくさんの電気を使う製品を追加する場合
2.別にしなくても良いもの
車両純正の配線で許容電流が足りているもの
3.やらない方が良いもの
ACCのバッ直
では、なぜ上記のようになるのかを書いていきます。
1.バッ直すべきもの
サブウーファーやアンプ等、たくさんの電気を使う製品を追加する場合には、例えばヘッドユニット裏に来ているバッ直の配線では
許容電流が足りません。そのため、アンプが少し仕事をするとしょっちゅうヒューズが飛ぶことになります。
なので、許容電流の多いケーブルでバッテリーから直接電源を引いてくる必要があります。
一般的に、外部アンプやサブウーファーはたくさんの電流を消費します。たくさん電気を使って、パワーをスピーカーにかけていくのが仕事なので当然です。
2.別にしなくても良いもの
車両純正の配線で許容電流が足りている場合は別にバッ直をする必要がありません。
例えば、ヘッドユニット裏に純正で来ているオーディオ用のバッ直のケーブルは、多くの車で10Aもしくは15Aのヒューズを通ってきています。
ここに、ヘッドユニットをつないでいるわけですがヘッドユニットで10Aきっちり回すことはほぼ無理です。よほどアンプをドライブさせるのがうまい方が、フルパワーでヘッドユニット内蔵アンプをドライブしても使いきれるかどうかです。
そのような方はもちろん電気の知識があるわけなので、このブログを検索していないはずです。
通常の方が、運転席で楽しく音楽を聴く、耳が負けない程度に音量を出して音楽を聴く、というようなことであれば、以下のような機種を一個だけ追加するような場合は特にバッ直は必要ないと考えています。経験上、純正配線の許容電流を超えてヒューズが飛ぶこともありません。一個だけ追加する場合です。二個以上は電流の使用量が危険な状態になりますため、新しくバッ直してきてください。
KSC-SW11 KENWOODのシート下に入れるタイプのサブウーファーです。このサイズでは良く鳴ります。
カロッツェリアのシート下に入れるタイプのです。ロングセラー商品で、こちらもこのサイズとしては良く鳴ります。
カロッツェリアの小型4chアンプです。内蔵アンプよりパワーがあり高負荷時にキレイな出力を出します。内蔵アンプの4chに、このアンプを追加することで8ch使えるようになるので、フロント3way+サブウーファーをマルチ接続することができるようになります。
ツイーター、ミッドレンジ(スコーカー)を内蔵アンプ、ミッドバス、サブウーファーをこのアンプに割るのが一番音質も良好です。
まず、よほど上手な方でないと上記の機種を追加して、ヘッドユニットと合わせて10Aしっかり回すことは難しいです。その前にスピーカーが音割れするはずです。
音割れさせずにしっかりとアンプに電流を入れてスピーカーにパワーをかけられる方はとても上手、下手なプロよりずっと上手なのでこの記事の対象ではありません。
もし、上手にドライブできて電流をたくさん使った場合でも純正配線はヒューズがありますから、そのヒューズが飛んで安全は保たれます。
頻繁にヒューズが飛ぶような場合は新たにバッ直電源を引いてくる必要があります。ほとんどないと思います。
3.やらない方が良いもの
ACCのバッ直
通常、ヘッドユニットやアンプを駆動するために使う電流はバッ直電源です。
ではなぜ、ACCが繋がっているのか?ということですが、バッ直電源はエンジンがOFFの状態でも常時流れている電源なわけですから、
キーOFFの状態できちんとバッ直電源が遮断される必要があります。そうでないとバッテリーが上がります。
バッ直で電源を引いているのに、オーディオ機器にACCが繋がっている理由は、キーONとキーOFFをオーディオ機器が判断するために必要だからです。
ですので、上記のような機器はACCは単なるリレーであり、ACCからの電気で音を作りません。この部分は音に関係がないのでやる必要がないのです。
バッ直というのは正しい配線をしてこないとトラブルの元です。
まして、ACCのバッ直となればリレーを設置し、純正のACCからそのリレーに接続してキーON、キーOFFを切り分ける回路になります。
バッテリーのそばでヒューズを設置し、そのヒューズ以降にリレーをつなぎ、そのリレーに純正ACCをつないで、バッ直のACCを作るわけです。
ケーブルを引いたりが大変な手間がかかりますが、その苦労に対するリターンがないばかりか、部品の点数を増やし、配線の経路を複雑にすることでトラブルが起きる可能性が増えます。
やらない方が良いです。リレーの故障等もあり得るわけですから、リターンが見られないのにリスクを増やすことは良くないです。
この記事のまとめ
使う電気の量が純正配線で足りないときにバッ直しましょう。
そうでない場合は純正配線から分岐でOK
ACCのバッ直化は無用なトラブルを増やす可能性すらあるのに、リターンが何もないのでしない方が良い