カーオーディオを構築する際は当然停車している状態です。
音の調整も停車している状態です。
走りながらはできません。
汗だくになって機材をインストールして、何時間もかけて調整して、
「やっと理想の音になった!!!」
と思っても、走行時には
「あれ?なんかさっきと違うぞ?」
ということで、走らせているときにはなんだか違うなーとお悩みになる方が多いようです。
この動画は私のプライベートカーでして、
・走行時も停車時と同じように気持ちよく聴けること
を条件に構築されています。
クルマというのは、エンジンはうるさいしタイヤもうるさいです。クルマが空気に当たる風切り音もうるさいです。
これらはカーオーディオの中低域を主に消し去ってしまう騒音でして、これが走行時に音が違うように聴こえてしまう要因です。
走行時、単純に音量を上げれば済むのかというとそうでもない場合が多くて難しいのですが、
解決しやすい方法というのがあります。
カーオーディオではドアに中低域を鳴らすスピーカーが付く場合が多いです。ミッドバススピーカーです。
ドアというのは走行時、想像以上に騒音にさらされています。
また耳よりもずっと低い位置にあるため、タイヤのノイズ等にも弱いです。
ですので、耳の高さで音楽の主要な帯域をすべて鳴らしてしまうシステムを構築すれば楽なのではないかということです。
耳の高さで音楽の主要な帯域がしっかりと鳴っていることで、足元から発生しているタイヤのノイズ等にかき消されにくくなります。
具体的には、2wayオーディオでツイーターに広い帯域を持たせるのは難しいために3way化してしまうと良いのではないかということです。
各スピーカー別々にそれぞれを最適な状態に調整して、バランスよく仕上げたら良いのではないかということです。
この車両は決して静かとは言えないエンジン(ホンダの4気筒iVtec)ですが走行時もほぼ停車時と同じようなステージングを変わらない音質で実現しています。
フロント3wayマルチ+ラゲッジスペースにサブウーファーです。
3wayのうち、ツイーターとミッドレンジスピーカーで音楽の主要な帯域をほとんどカバーして、ドアウーファーとサブウーファーで足りない低域を鳴らしています。
このようにすると、不思議と目の前にステージが展開されて走行中も聞きやすくなります。
走行時もお悩みを解決するためにスピーカーや機材をとっかえひっかえしてお金がどんどんなくなってしまう!という方に、一度3way化を検討してみるのもありですよ!という話でした。
〜使用されている機材〜
プレイヤー:スマホのUSB OTG→DDC→光デジタル
DSP:enough Hi-Fidelity Maestro10
ドアスピーカー:Rockalpha RA-MRD65 1組
ミッドレンジ:HIFINE HI-M25K 3組
ツイーター:HIFINE HI668G3 ツイーター2組
サブウーファー:MBQUART QM250.91SUB
アンプ:DSP内蔵アンプ