カーオーディオは、
・バッテリーの直流電源で駆動される機械に見えて、
完全には直流とは言えないかもしれない、オルタネーターで作った電気を整流した電気で
・複数の機材を使って
最終的な音を得るシステムです。
なので、ノイズ耐性の強いシステムを組むことが大切です。
では、そのノイズ耐性の強いカーオーディオを組むためには、ノイズ避けのための機材が必要でしょうか?
まずは、要らないと考えてください。
ノイズ避けのための機材で、
・すでにあるノイズを誤魔化す
よりも、最初からノイズ耐性の強いシステムを組むことが大切です。そういうふうに組んでもノイズが出ることはありえますが、多くの場合で大丈夫になります。
まず、基本的なことから
各機材のアースは一箇所に落としてください。
落とす場所は、車体のアースのガチガチの部分にしてください。鉄板が重ねられているようなところのような、駆体そのものに追加されている鉄板には落とさないでください。
ヘッドユニットからハイレベルインプットのDSPを使う場合は、DSP以降はバッテリーから直接アースケーブルを引いてくると良い場合もあります。一箇所に落としてください。
車体にアースを落とすなら、しつこいくらいその車体の部分の地金が出るまで削りまくってください。
ちょっとした塗装が残るとかそんな部分でもアースは落ちる場合がありますが、完全ではありません。削って地金を露出したところに端子を載せてアースを落としてください。
そんなの錆びるやん?そうですよね。
アースを落としたあとにその周辺にペンキを吹いてください。削った際に出た鉄粉を全て取り除いて、ペンキが乾いたら周りにグリスをぶち込んでおいてください。
これで、各機材のアースがある程度同じになります。
一般的なカーオーディオやヘッドユニットはアースが不安定な場合があります。
ラジオのアンテナから落ちていることも、駆体から追加された鉄板を通して落ちていることもあります。
なので、本格的なリスニング環境を作るうえでは、ソースユニットは例えばDAPやスマホなどの
そのものにバッテリーがあり、
車両の電源に依存しない機材を選ぶのが良いです。
車両の電源に依存するなら、Opticalファイバー等のグランドを共有しない接続を選択すると良いです。
そうしたら、次は
電源線はRCAケーブル等のアナログの低電圧の伝送とはなるべく離してください。
近づけたり、平行に並べたりするとノイズが出やすくなります。
例を挙げます。
この画像をご覧頂くと、左から
バッテリー
↓
↓
↓
キャパシタ→DSP→アンプ
という並びになっています。これは、
バッ直の電線は車両の端っこに、車両の長さ方向に引きまわし、キャパシタへ電源を供給します。
キャパシタからDSPやアンプは、車両の斜め方向に引き回しています。するとRCAなどの信号線は電源と平行ではない関係になります。
キャパシタに各機材からアースは落としますから、各機材同士でアースの電圧差は生じません。
ノイズ耐性が強いです。
できればRCAは短くすべきです。
最低でもこのくらいはやっておかないと、ノイズ避けの機材を導入するのはもったいないかもしれないし、
機材の上に置くだけ、
機材に貼るだけ、
線にパッチンとハメるだけ
これで、ノイズが改善するほど世の中は甘くありません。
毒にも薬にもならなければいいですが、音質が悪化する機材をありがたがって使っている方ももしかするといるかもしれません。