【ワイヤリング】シンプルにまとめる方法

車音人

2024年04月05日 23:36

カーオーディオのシステムが巨大になればなるほど、配線類は増えていき、電源線は太くなり、見た感じの美しさ、実用上のスッキリとしたワイヤリングからは離れて行きがちです。

音質向上を目的として機材を増やしていくのに、ワイヤリングが原因でノイズが回ったり音質が劣化してしまうようなことがあってはなりません。

そこで、スッキリとした配線の仕上げをするためにどうするとよいのか考えてみましょう。


まず、取っつきやすいように電源線と信号線とスピーカー線という風にざっくり分けて考えてみましょう。

できる限り電源線はバッテリーから引いていた方向と同じ向きにアンプへ接続します。
ボンネットにバッテリーがあれば、通常は車体の長さ方向に引いてくるでしょうから、その向きで機材に接続できるようにします。
横に引き回したりしないことが大切です。ディストリビューションブロックやキャパシタ等のものを置く場合も、電源線が車体の幅方向に向かないような設置をなるべく心がけます。

次に、信号線については電源線と平行にならないような向きで接続できるように機材を並べようとします。

上記のように電源線を車体の長さ方向に引き回したら、信号線は車体の幅方向に引くというようなことです。そして信号線は短く仕上げましょう。
このようにしておくだけでも、かなりスッキリとした配線になります。電源は縦、信号は横、と秩序のある配線が出来上がります。

スピーカー線は、恐らくは多くの場合で車体の長さ方向に引くしかないと思いますので、なるべくスピーカーの近くまで車体の長さ方向に引いて、そこから左右に振り分けるような形で配線すると良いのではないでしょうか。

配線の繋ぎ方で、機材の並べ方を決めるとシンプルなワイヤリングができます。

機材のロゴを全部整列させたい
とか、そういうことをしようとすると途端に配線はごちゃごちゃとし始めます。
ロゴの向きが必ずしも機材の端子の向きに最適化されている訳ではなくて、また違う機材を組み合わせて組むのが普通ですから、ロゴの向きとかでアンプボードのデザインを決めようとすると配線はごちゃることになりやすいです。


ロゴの向きなんてどうでも良くて、シンプルにまとまっていて、不必要に余っているケーブルが無く、スッキリとしたボードがカッコよいという層も多いですし、何よりも実用的です。わかりやすいです。

この記事では取っつきやすいように電源線と信号線とスピーカー線の3つで分けて考えてみたら?ということを書きましたが、皆様のそれぞれの取っつきやすい分け方で、「どのようにしてまとめるのがシンプルで実用的で音質にもよいか」という観点でお考えになって、良い仕上げができたら良いですね。

ゴチャゴチャするのは全部隠してしまえ!というのも、安全な配線が確保されていればアリなことと思いますが、どうせ魅せる設置をしたがるのがカーオーディオ好きというものかもしれませんので、機材の配置にはこだわってみてはいかがでしょうか。