2024年03月28日

【方法】調整機能が少ない環境でやれること

カーオーディオを組むうえでは、ある程度の電気的な調整が大切!というのが現代では常識でありスタンダードです。私も、きちんとした使い方によって調整をするのは有用なものと思いますし、ハイレベルなシステムを組もうとしたら流石に何の調整も無しに整うとは考えることはできません。

しかしながら、本格的な機材を導入したりしないし、ちょっとカーオーディオを試してみたい、そんな方々にとって


タイムアライメント?は?
クロスオーバー?それは食えるのか?

という感じと思います。別にそこらへんに詳しくならなくても音楽は楽しむことができますし、多くの方はそこらへんに手を付けないで音楽を作ったりしています。カーオーディオ特有の話題であることは知っておいていいことですし、

タイムアライメントとかクロスオーバーとかやらん層がどんどんカーオーディオで音楽を聴きまくる土壌を作ることが大切です。そんなムズイことはカーオーディオでやらんでいいです。
オーディオ屋は、

「やれ!」って言いますが、それは機材を売りたいから言っているだけであり、本音では別にやらんでもカーオーディオ楽しむ方法あるよって思ってますよ。
もちろん、カーオーディオにガチで取り組みたいなら上記のことはちゃんとやった方が現代では良いし、やりつくすと「やってよかった」と全員思うと思っています。でもいきなり、車でもっと良い音で音楽聴きたいな!て方にまで暑苦しく
「カーオーディオにはあれもこれもどれも必ず必要だよ」というのはさすがに、
今晩飯どう?

でいいのに、
今晩飯いったらお酒も飲みに行って、その後ホテル行こう!!!!!!!!!!!!!!!!!!鼻息が荒い!


と誘うような、飯だけなら行ったかもしれないのに飯のフラグもへし折るような感じなんじゃないか



で、カーオーディオで今よりも良い音鳴らしたいなー、と漠然と考えている時に気軽にやれるのはスピーカーの交換ですが

はじめてのスピーカーの交換の時は、セパレートタイプの2wayスピーカーを今はお勧めしたいです。コアキシャルスピーカーはそのあとで良いかもしれないと今は思っています。コアキシャルこそ至高という方もいますが、結構いろいろやってきた方に多いと思うし、とっかかりでコアキシャルスピーカーではちょっと、「うーん」と思ってしまうのではないか。いろいろわかってきて、点音源の良さみたいなことを味わえばいいと思います。

で、セパレートタイプのスピーカーを導入するとどうしてもツイーターが鳴る量が多いので高域が元気よく鳴るオーディオになり、ちょっと大きめの音にすると耳が痛いとか、高域が耳に刺さるとか、ボーカルのサ行がキツいとか、そういう風になりがちです。
楽器が鳴っていないとか、ボーカルの芯が無いとか、そういう風に言う方もいます。

で、私は頭が悪いですから
で、
で、
で、
です。

という文体でものを書きますが

で、高域がキツイとか思っても純正のデッキとかディスプレイオーディオとかカーナビとかではたいてい、

Low
Mid
High

みたいなどの周波数が中心周波数なのかすら不明な3バンドイコライザでどうにかしなくちゃいけませんよね。ムズ過ぎるだろ

なかには
Low
High
の謎2バンドイコライザの機材もあります。


そういう感じの調整機能が少ない環境でやれることと言えば、


ツイーターの設置の位置や角度で高域のキツイ感じをどうにかして、
中低域のことはデッドニングとかでうまい事やる
ちょっと気合があれば3way化しちゃう
ということです。今のようにヘッドユニットやDSPが優れていないころはこういうことでいろいろとやっていたし、
こういうことに真剣に取り組める層が現代のヘッドユニットやDSPを使うとマジで不要すぎる機能がありあまる状態になっていると感じるはずです。

パッシブクロスオーバーをいじるとかも気合が入っていればやった方がいいですが、やっぱそれも、「ホテル行こう」に聞こえます。パッシブクロスオーバーとかいきなり、だれもやらんだろ
やるヤツは自ずからやるのです。人から言われてやるもんじゃない

多くの方がツイーターはダッシュボードの上か、ミラー裏かに設置すると思います。

もしくは、こんな感じのヤツを最初から選んで純正位置に埋めるかもしれません。

これ
https://amzn.to/4cJATey
これは割と理にかなった造りになっていて、私はこれが合う車にお乗りで、初めてのスピーカー交換の方にはお勧めしています。
純正デザインで行きたい方にもいいですよね。値段が安過ぎている


そうではないタイプの、置いて設置するタイプのツイーターは、

設置の向きとか耳からの距離とかである程度どうにかしていくことが可能です。

先に申したとおりに、一般的にセパレート2wayのタイプのスピーカーを単に導入しただけでは高域が元気になりがちです。特にツイーターを目線の高さに設置した場合には顕著に、音量を少し大きめにしたくらいから耳に痛くなってきやすくなります。

で、この耳に痛くなってくる帯域を

・電気的に削れば?
・クロスオーバーを改善すれば?

とか、そういうことは
はじめてスピーカーを替える方々
や、
純正のヘッドユニットをお使いの方々
または、
昔ながらの名機
をお使いの方にはムズいのです。大変なのです。

では、設置の環境でどうにかなりませんかということですが、


ツイーターの向きを耳から少しずつ外していく
ツイーターを耳からどんどん離していく

このような、単純過ぎる、バカバカしいようにも見えることでも
高域はマイルドになります。
高域といのは、周波数の高い音のことをいいます。
周波数が高い音は広がりを持つ感じではなく、直進しようとする性質があります。
なので、耳から角度を外すことでマイルドになっていきます。
で、距離も耳から離していくことで音のエネルギーは耳に届く分が小さくなることでマイルドになります。

こういうことをコツコツやると、電気的な調整機能が少ない環境でもできることがあることに気が付きます。

もうどうにも耳から離しきれないし、角度を回すといっても限度ある!というくらい高域がキツいスピーカーもあると思います。
あると思うのは、
そういうスピーカーの型番と、高域がキツいという組み合わせでこのブログに流入してきている方がかなり居るからです。また、私もそういう製品も含めていろんな製品は実際に触ってきています。


角度とか距離でどうにもならんよ!高音がうるさい

という場合にはドアスピーカーの鳴りを豊かにできるか試すことができ、

それは多くの車ではデッドニングの手前というか、デッドニングと言う人もいるかもしれない作業になりますが

ドアスピーカーを取り付けた鉄板に空いている無数の大きな穴

をデッドニング材で塞ぐということです。
スピーカーというのは、表に出す音以外にも音を出しています。
スピーカーは裏にも音を出します。振動板が表に出す音と真反対のエネルギーをスピーカーの裏にも出しています。

この、表の音と裏の音が混ざると打ち消し合いが生じます。
そうすることで中低域が減って聞こえます。

この打ち消し合いをさせないために、スピーカーが付く鉄板に空いている穴を塞いで、スピーカーの表と裏に隔たりを作ることでスピーカーの表に出てくる音をコントロールしようとする


ことで、ドアスピーカーの鳴りを豊かにしてツイーターの鳴りとのバランスが取れないか、電気的に調整機能が少ない環境でも試みることができます。

このような、ちょっとしたことでもカーオーディオの楽しさは味わうことができますし、「思ったより変わるな」という驚き、実験のおもしろさを体感していただくことができると思います。

このようなことの延長線の先に、ちょっとチャレンジングなことや、オーディオ沼と言われるような世界や、まじでクソムズい回路の世界や、いろんな楽しみ方が待っています。


いきなりそういう、なんでしょうか
居酒屋から行けばいいのに、いきなりキャバクラいったりおっぱぶ行くようなことはしなくていいと思いませんか。
手軽に始められることから始めて、満足したところで止めたらいいのです。

そういう楽しみ方を潰すような、

「〇〇すべし」というべき論を語ることを、オーディオマニアは少しずつやめていこう
Posted by 車音人 at 21:14