2019年05月08日

2way以上のシステムを作るときにはクロスオーバーの周波数やスロープは非常に肝心です。

2way以上のシステムを作るときにはクロスオーバーの周波数やスロープは非常に肝心です。


2way以上のスピーカーでカーオーディオを作ろうとすると、絶対にしないといけないのが

クロスオーバーを調整する、ということなのですが

これがシステムの完成度を決定づけることを、知らない方も多いです。

たとえば、市販のセパレート2wayに付属のパッシブクロスオーバーをそのまま使うという行為ですが、

車の形状や設置の状況に問わず、システムにとって非常な重要な要素をテキトーに設定している


と、私は思ってしまいます。

もちろん、いろいろ試した結果、付属のパッシブで落ち着く場合もありますが、

もっといいものがある可能性があるのにそれを試さないのはシステムを構築しているとはいいがたいかもしれません。

特に車におけるシステム構築は、スピーカーの設置位置もバラバラです。
そんな環境で、そのバラバラに設置されたスピーカー間の音のつなぎ目であるクロスオーバーに手を入れないとなると
システムの完成度は下がってしまいます。


ぜひ、このブログへ何かの方法を探してたどり着いた方は、ジャンク屋に行ってミニコンポの3way以上のスピーカーを教材として買ってきていただきたいです。1000円とかで買えるときもあります。
そして、躊躇せずにそのスピーカーを分解して、ひとつひとつの部品の役割、意味をネットで調べまくってください。

すべての部品の意味がわかるようになったら、その部品を入れ替えてみて音がどのくらい変わるのか、ご自身の耳で感じていただきたいです。

そうすれば、おそらく車のオーディオも非常に凝った内容で構築できるようになっていると思います。
今はデジタルクロスオーバー全盛ですが、パッシブの仕組みがわかっていてデジタルを使うと、無茶な設定をする気にならないはずですので硬い音というか、鮮度の失われた音を作らなくて済むと思います。

たまに、デジタルのクロスオーバーの設定を見ると

TW:6000hz(-24db/oct)
MID:6000hz(-24db/oct)、80hz(-24db/oct)
SUB:(80hz-36db)
みたいな設定をしている方がいたりするのですが、まったくスピーカー間の音が繋がっていないときあります。
パッシブで作ったことがある方ならまずやらない設定です。クロスオーバーのスロープはなるべく緩やかな方がいいからです。そんな急さに切ってしまったら素子の数は増えるし音は硬く偏るし、うまくいった試しがありません。

特にツイーターについては-6db/oct(コンデンサ直列一発のみ)で仕上がらないと車内の2way以上のシステムは厳しいと思います。

イコライザとクロスオーバーでどのような設定をする、と頭の中で設計して、「こういう鳴りになるであろう、こういう鳴りにならなくても調整幅で寄せてくことは可能だな」といった感じである程度仕上がりが予想できるようになればどんなシステムも構築可能になっているはずです。
無駄な投資もしなくて済みます。部材の選定も無駄がないはずです。

車のオーディオを作るなら、その前にまずはクロスオーバーの重要さを知ってください。
理解してからだと、良い音作れます。


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Posted by 車音人 at 07:06