2019年08月06日
純正オーディオに外部アンプを追加するのはメリットよりもデメリットの方が勝ることがあるので、目的を明確にしてください。

高音質にするために外部アンプを導入したい!という方は多いと思います。
あなたの思う高音質、どんな感じですか?
純正ヘッドユニットの音が悪いから、外部アンプを導入して良い音にしようとされる方も多いと思います。
この記事では、その純正ヘッドユニットに外部アンプを導入した場合にどのようなことが起きているのかを書いてみます。
工程がわかれば、目的にあうのかどうか判断はつきやすいと思います。
私は高音質化が目的でアンプ導入は反対派です。
まず、純正ヘッドユニットでデジタルのソースをアナログに変換します。
そして、それを純正ヘッドユニット内蔵のアンプで増幅します。
通常、この段階でスピーカーに入力されて音が出ることになりますが、外部アンプを接続する場合は
このスピーカーレベルになっている電気を、外部アンプに入力します。
外部アンプ側では、このエネルギーの大きい電気をそのまま増幅回路に入れられませんので、
たくさんの部品で構成される〔アンプで増幅する前の信号と同じレベルに減衰し、インピーダンスを合わせる〕機械を通ります。
もし、この機械を通しているのにスピーカーケーブルにこだわっていたりしていると、本当にもったいないです。ケーブルにこだわるほど音の純度は意識しているのに思いっきり音が悪くなる機械を通してしまっている状況です。
そして、もう一度外部アンプで増幅し、スピーカーにつなぐのです。
無駄な過程が多いですね。この無駄な過程でいちいち音質が損なわれ、ノイズが乗ってしまいます。
外部アンプを導入する目的が、高音質化でしたらそれは、音質は劣化しますのでやらない方がいいとおもいます。
良い音になったように感じるのは、アンプの味付けが派手だったりするため音の変化に対して〔うおっ!〕となっているだけです。あとで、後ろで鳴っているホワイトノイズに気付いて嫌になってきます。
外部アンプを導入する目的が大きな音を鳴らしたい!ということでしたらそれはばっちり合っています。純正内蔵のアンプではパワーないため大きな音は鳴らせないからです。
また、サブウーファーを設置したいからという目的のときもいいと思います。
純正内蔵のアンプのパワーでは絶対サブウーファーは鳴らせないからです。鳴らせてもローパスできませんし、パッシブのローパスフィルタを通すともう音量が不足しすぎて何のこっちゃわからん感じになります。
一番はヘッドユニットを交換してしまうことなのですが、最近の車はヘッドユニットも含めて車になってきていて交換がそもそも難しい場合も多く、苦肉の策でアンプを入れたりいろいろと工夫される方が多いです。
お気持ち非常にわかります。
しかし、まずは純正内蔵のアンプで音質向上を狙っていくべきです。
そのために、少しのパワーでもたくさんの音に変換できる能率の良いスピーカーをつかって、
質のよい素子を使ってクロスオーバーネットワークをして、
内蔵アンプのリアのチャンネルをフロントに回してなるべくマルチアンプに近いようなシステムを構築するようにして、
等、工夫が必要です。
目的に合わないことをしてしまうと、当然満足の結果にはなりません。
ほかにも、たくさんの機器を音の通り道に入れてしまうとノイズの原因になります。
この機器は何をする部品であるのか?導入する意味はあるのか?
省いた場合音が悪くなるのか?
と考えていき、なるべくシンプルな構成でシステムは構築していくべきです。
定番のノイズとして、
電源から乗ってくるノイズは、例えばエンジンの回転数に連動してヒューーーーンと鳴るオルタネーターノイズや、
外付けのHIDヘッドライト等を取り付けた際に発生してくるノイズ等があります。
それらは往々にしてやっかいですが、
そういったものはアースの処理を工夫したり、外付けの機器はなるべく距離を離して設置する、安物ではなく純正流用等で改造はしていく等で防げることが多いです。
もし完全に除去できない場合は、とりあえずこれ使ってみてください。
これは結構な数を使ってきましたが、オルタネーターノイズはかなりの確率で撃退できました。そのほかの電源から乗ってくるノイズも良い感じに除去でき、キレイな電源をヘッドに入れることが出来ます。
ヘッドユニットやアンプの常時電源に使うものです。
私の個人的な意見ですが、ヘッドユニットや電流量をあまり必要としないようなアンプ等の機器を使う際に、許容電流に問題が無いのにバッ直してくる方がいますが、その作業よりもこれを使った方が電源はクリーンになると思います。バッ直線を引いてくることで瞬発力が、とか言われたりしますがあれは、、、、、、、どんな原理かわかりません。ケーブルにキャパシタンスはないはずですのでプラシーボと思います。
必要なことを必要なだけやっていくのが、カーオーディオには大事で、必要ないことをどれだけやってもいい事はありません。
Posted by 車音人 at 17:13
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