2021年01月30日
【高域が刺さる】カーオーディオの音はどうしてこんなにも高域が耳に付くのか【ツイーターうるさい】

カーオーディオによくある、高域がうるさい現象ってなぜ起きると思いますか?
まず、どの車でも共通していることについて書きます。
車というのは、それそのものが低周波のノイズを発しています。
エンジン音、タイヤの音、その他機械が動く音
これらは、カーオーディオの中低域の音を打ち消してしまいます。
つまり、もともと中低域が聞こえにくいために相対的に高域がうるさく感じやすい環境であるということです。
そんな環境で、以下のようなことが起きるためになおさらうるさく感じやすくなっています。
セパレートスピーカーで構築するようなシステムの場合、
ツイーターを耳の近くに、また耳に向けて設置されることが多いので耳に思いっきり高域が飛んできます。
こんな近くに設置して良いスピーカーではないです。自宅のオーディオ、ライブハウス、さまざまな音楽を聴く環境をイメージしても、
こんな近くにツイーターを設置するのは車だけです。
コアキシャルスピーカーで設置するようなシステムの場合
巷に出回るコアキシャルスピーカーは、ウーファー部の能率に比べてツイーターの能率が高すぎることが多いです。
例えば、17cmくらいのスピーカーの同軸にツイーターを載せているスピーカーは非常に多いですが、
その載っているツイーターが大きすぎるのが多いです。
たかだか17cm程度のウーファーにツイーターでかぶせる高域なんて、超高域で十分なのにがっつり低クロスタイプのツイーターで中高域をかぶせたりしているので、ハイ上がりな特性になるのは当然です。
また、ドアに単にスピーカーを付けただけの場合はスピーカーの背面から出る音(逆相音)が車室に回り込み、音の打ち消しが発生しさらに車のノイズがあるので高域が相対的に強くなります。
上記のようなことで、車のオーディオだと高域がうるさくなってしまいがちです。
このクルマという特殊な環境を考慮してシステム造りをすることで、リスニングルームとして機能するオーディオを手にすることが出来ます。
マフラーの音が大きい車や、四駆等でタイヤの音が大きい場合、ディーゼルエンジンで音が大きい等のことがあると、それを考慮しないとなかなかな良い音は手にできません。
多くの市販のスピーカーでは高域の成分を減らさないと、走行中に音量を増やして心地よく聴くのは難しいです。
車のオーディオで高域がうるさい場合に、調整をしていくと思うのですがその時に使えそうな支援音源を作ってみました。
ドラムをたたいている音が流れます。
順番に1khz、2khz、4khz、8khz以下の音がカットされている音が流れますので、
この音を聴いてどの帯域の音が耳に刺さるようになっているのかを特定し、その周辺の周波数をイコライザの機能で削っていくことで、
心地よい環境を作っていただこう、というものです。
普段聴いているお好きな曲で、耳障りの良いように調整するのが一番いいですが、
なかなかうまくいかないよ!という方にお役に立てると幸いです。