2021年07月27日

【改造ダメです】TS-WX010Aを分解して、この製品はそのまま使うべきであることを再確認するブログ

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以前から気になっていたTS-WX010Aです。
サブウーファーの帯域を鳴らす、というよりはミッドベースのちょい下からサブベースの間くらいを持たせてドアウーファーの苦手を補おうよ!というような製品です。

超小さいサイズ感で、軽トラとかのダッシュボードにも置けなくはない?ような感じの
着座位置がダッシュボードよりだいぶ高い車種ならおいても運転に支障がなさそうなサイズ感です。

まずはそのまま鳴らしてみましたが、
一瞬は「結構鳴るなこれ!」となります。
ただ、このサイズですから大きいのと比べてはかわいそうです。ゲインも半分以上は回せるような製品ではないです。

蓋がプラスチックですので、ばらして制振でもしてみようかと思いました。継ぎ目もちょっとシーリングしようかとも思いました。

アンプとウーファー間にハイパスコンデンサでも仕込んで、無茶な低域をカットしてもっとアタック出していこうか、とも思いました。


分解しましたら、そんなことをやる気が失せました。

それは、

小型にするために中身がキツキツであったこと
と、
鳴らしているとウーファー自体が当然ですがそれなりに熱くなってくる(コイルから出る熱)ので、地面と180度の環境かつ振動でブチル系だと落ちてきそうで怖いこと、
落ちたら制振材の表面が、アンプの接点をショートさせては大変危険、
ということと、
エンジニアの方の工夫がたくさん入っているように見えたから触るのもあれだな、
ということと(理由いっぱいあります)
コンデンサを仕込むほどのスペースも無い、仕込んでも内壁等の内部で干渉して音が出そう

ということです。

これ、分解とかせずにそのまま使うか、気に入らなければフリマサイトに流すのが良いと思います。
やはり、小型化しているのでいじる余地が無いです。
箱の外側から制振材を貼ったり、アンプ以前でハイパスしておく等で調整は可能かもしれません。


ユニット自体はシングルボイスコイルの、スタンプフレームです。Xmaxはそこまでなく、振動板の面積も小型で稼げませんので振動板重量とアンプのパワーで下まで伸ばしてあるような設計です。エンクロージャーは密閉です。

Hi-Fiなベースとは言い難いですが、このサイズとは思えないほどの量感は出ていて使いようではイケる製品です。

使いようではイケるけど使い所がムズいな!でもできる限り仕上げて出そうぜ!
というエンジニアの苦肉の策のような、苦心の果てに出来上がった意匠作に見えます。
とても良くできています。

日本ってこういう、制限の中で最善を尽くすの得意ですよね。
一方で、制限とかないから思いっきりヤバいの作ろうぜ!が得意な国もあり、おもしろいですね。


このTS-WX010Aは小型ゆえに、重量も軽く、
ある程度鳴らすと自重を持ち上げるくらいのベースを出します。

ですので、設置は車体にしっかりと固定をすることが大切です。重みで自然に止まるような感じではありません。
また、ダウンファイヤリングですので、ウーファーと向き合う面は共振しないようにする必要があります。
メーカーページでも推奨の、絨毯に向けるのが良好ですが、その場合強固な固定が難しくてジレンマです。

そして、小型ゆえに、アンプのパワーのわりにウーファーユニット自体の限界が低くすぐに底付き感が出てしまいます。

振動板にレジェトレックスを一枚ずつ貼って振動板重量を増すようにすると、能率が下がり、より下のベースが出るようになります。アンプのパワーとマッチングができそうです。これはやってみてもおもしろいかもしれません。やさしく貼ればはがせますし

Hi-Fiなシステムを作るなら選択肢からは外れる製品ですが、場所が取れない条件下でそこそこ楽しいオーディオを作ろうとする場合には、製品の特性を理解して使う分には大変良い製品と思いました。
アンプの回路で30hz以下はバッサリ切るとか、そういうことがあればもしかするとあと少し大きな音も鳴らせてドアウーファーのアシストもさらにできるかもしれません。

慣れている方が上手に使うとイケる製品です!







Posted by 車音人 at 21:21