2021年09月04日
【入門】パッシブネットワークをはじめて自作する方が読むとなにかヒントになるかもしれない記事

カーオーディオでのセパレートスピーカーシステムを構築する際や、ホームオーディオの自作スピーカーをやろうとするときに、何をどうしたらいいのかがわからず、
なかなか入門できない
という方も多いのではないでしょうか?
難しく考える必要は実はありません。
ツイーターはアンプからツイーターの配線、プラス側に適切なコンデンサを一発入れればOK,ウーファーは適切なコイルを入れればOKです!
この、プラスにコイルやコンデンサを一つ入れるようなネットワークは、
-6db/oct
のフィルタとなります。
コンデンサやコイルの容量に応じたカットオフ周波数から、1オクターブごと-6db減衰するフィルタとなります。
ウーファーはあまり気にする必要はありませんが、ツイーターは低域を入れると壊れる場合もありますので、適切なコンデンサを使う必要があります。
コンデンサというものは、低域を通しにくい特性があります。そのためにフィルタとして機能します。
ツイーターに低域が入らないことにより、振動板のオーバーストローク(振幅が大きくなりすぎること)を防ぎ、コイルにかかるエネルギーを減衰して故障から守ります。
そして、ツイーターとしてふさわしい高域再生に特化させることにより、きれいな高域を再生します。
このコンデンサというのは、実は音を劣化させる原因です。
しかしながら、ツイーターを機能させるために必要なために、仕方なく導入されます。
コンデンサは品質が非常にピンキリであり、
ケーブル以上に音に影響をもたらします。
ケーブルいじりをやるのに、コンデンサにこだわらない方は順番を間違えています。
最低限、オーディオ用と書かれているコンデンサをお選びください。
そして、耐圧の高いものを選び、誤差のパーセンテージが低いものをお選びいただくことで、良い結果を得やすくなります。
コイルについてもコンデンサと同じことが言えます。
ケーブルよりも音を変えますので、なるべく良いものを選びます。
ここまでが-6db/octの話です。
次に、-12db/octフィルタの話です。
これは、アンプからスピーカーへのケーブルのプラス側にまずコイル、またはコンデンサを入れて、その後のスピーカー側に並列にコイルまたはコンデンサを入れるフィルタです。
ウーファーであれば、直列にコイル、並列にコンデンサを。
ツイーターは直列にコンデンサ、並列にコイルを入れます。
これで、1オクターブごとに-12db減衰します。
注意することは、このフィルタは位相反転がおきますので、このフィルタを通したあとはツイーター、またはウーファーの極性を逆にします。
このときに、直列側の素子を妥協しないことが良い音を作るコツです。
直列も並列も良い素子を使うのが良いのは間違いありませんが、コストというのも非常に重要です。
コストを削減するのであれば、並列側を安いのにすることです。
このようにして、コスパよく良い音のネットワークを作ります。
既製品のスピーカーに付属するネットワークを見ると、
確かな製品と、
ブランド力だけでおもちゃを高く売っている製品を
見極めることができます。
コンデンサやコイルの質なんて、詳しい方にしかわかりません。
そのような細かな部分をみない方も多いですし、製品の紹介ページも示されていないことも多いです。
十万円クラスのスピーカーでも、恐らく二千円以下で作れるだろうネットワークが使われているやつも多いです。コストカットがもろに出る部分です。
有名な海外ブランドほどここでコストを削減していることが多いように思います。
ネットワークは音を大きく左右するものですので、車音人が販売するスピーカーはネットワークの内容をなるべく表示しています。
選ぶ上で肝心ですもんね。
最後に、アマゾンで買えて品質が良く、コスパに優れるものを紹介しておきます。
Posted by 車音人 at 15:54